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太陽の安全な観察方法

 

×危険な方法(やってはいけません!)

太陽は非常に強い光と熱を出しています。肉眼での直接観察や望遠鏡や双眼鏡を使用しての観察は、目を傷める恐れがあり、最悪の場合失明する可能性もあります。必ず安全な方法で観察をしましょう。

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肉眼で直接見る
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望遠鏡、双眼鏡で直接見る
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すすをつけたガラス
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サングラス
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日食めがねを使って望遠鏡などを覗く
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下敷き
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カラーフィルム

安全な観察方法

安全な方法で観察したときでも、太陽を長時間(数分以上)続けて見ないように注意し、目が疲れたと感じたときは見るのをやめて目を休ませましょう。

望遠鏡と投影板

投影板を使用すれば安全に、大人数でも観察することができます。
※20cm屈折望遠鏡と投影板による太陽観測ができる天文台ガイドツアーはこちら (現在は中止しています。)

日食めがね(遮光板) 使い方はこちら
ピンホール 使い方はこちら ★観測用ピンホール筒の作り方・使い方はこちら
手鏡 使い方はこちら
木漏れ日

地面に映る木の葉からもれる光を観察します。光を直接見ないで下さい。

日食めがね(遮光板)の使い方

太陽観測の専用のものを選びましょう。直接太陽を見ることがないように、自分の目の前に日食めがねを当ててから太陽の方を見て、太陽を見ている間は日食めがねを外さないように気を付けてください。曇っていて太陽が見えないときでも、目に有害な光は出ています。また、急に雲の切れ間から太陽が見える可能性もありますので、曇っていても日食めがねを外して太陽を見ることは危険です。

ピンホールの使い方

小さな穴の開いた紙を使い、穴からもれた光を別の紙(スクリーン)に映します。
厚紙に1mmくらいの丸い穴を開けます。ギフトカードなど、小さな穴が開いているカードを使うこともできます。
穴の開いた紙とスクリーンとなる白い紙を、太陽の光がまっすぐ当たるように持ち、影の中の丸い形を観察します。穴の大きさが1mmの場合、2つの紙は15cmくらい離すのが目安ですが、近づけたり離したりして丸い形がよりはっきり見える位置を探します。
日食の時は、丸い形が欠けて見えます。日食が始まる前に使い方を確認しておきましょう。

手鏡の使い方

鏡で光を反射させて遠くの壁などに映します。
10cmほどの小さな鏡を用意し、表面を手で隠して鏡の面積をさらに小さくします。小さな鏡の方が扱いやすいですが、大きな鏡でも画用紙などを使って鏡の表面を隠せば同じように使うことができます。
太陽の光を反射させ、2~3m離れた壁に映します。映った形が鏡の形ではなく、丸い形になる距離まで壁から離れてください。壁が日かげになっている方が観察しやすくなります。
反射した光を直接見ないように気を付けてください。日食の時は丸い形が欠けて見えます。日食が始まる前に使い方を確認しておきましょう。

観測用ピンホール筒の作り方

 

 材料
  • アルミホイルの芯
  • アルミホイル(8×8cm)
  • トレーシングペーパー(8×8cm)※クッキングシートでも可
  • セロハンテープ
  • 黒い厚紙(15×15cm)
材料
1. アルミホイルの芯にトレーシングペーパーを貼り付けます。
材料
材料
2. 余分を折り曲げて、テープで留めます。
材料
3. 同様に、逆側にアルミホイルを貼り付けテープで留めます。(破かないように注意)
材料
4. アルミホイルの中心に針で穴を開けます。穴の大きさは針の先で開ける程度(約1mm)
材料
材料
5. トレーシングペーパー側の上から黒い紙を巻きつけます。
材料
6. 解けないようにテープで留めます。
材料
完成!
アルミホイルの芯の代わりに段ボールでも作ることができます。
材料

観測用ピンホール筒の使い方

1. 黒い紙をずらしてトレーシングペーパーが暗くなるように影を作ります。

※黒い紙と筒の間にすきまがあるときは、黒い紙をずらしてから筒と黒い紙の境目をガムテープで留め、光がもれないようにすると見やすくなります。

材料
2. アルミホイル側を太陽に向け、黒い紙を覗き込んでトレーシングペーパーに映る太陽を観察します。

日食の時は、トレーシングペーパーに映る太陽が欠けた形になります。

材料
材料

注意:
直接太陽を見ないでください。覗いていない方の目を閉じたり、手で隠したりするとより安全です。
アルミホイル、トレーシングペーパーが破けないように取り扱ってください。